Linuxで使える定番フリーソフト:オフィスから画像編集まで
Officeの代わりにLibreOffice、PhotoshopならGIMPやKrita。Linuxでよく使われる無料のソフトを用途別にまとめ、導入方法も紹介します。

Linuxに乗り換えるときに気になるのが、「今使っているソフトの代わりはあるのか」という点です。WindowsやmacOS向けの有名なアプリケーションの多くはLinuxでそのまま動きませんが、そのかわりに無料で使える優れたソフトウェアがたくさんあります。ここでは、用途別に定番のフリーソフトを紹介します。
用途別の定番ソフト
| 用途 | ソフト | ひとこと |
|---|---|---|
| オフィス | LibreOffice | 文書、表計算、プレゼンテーション。Microsoft Officeのファイルも開ける |
| Webブラウザ | Firefox、Chromium | 多くのディストリビューションで最初から入っている |
| メール | Thunderbird | 複数のアカウントをまとめて管理できる |
| 写真の編集 | GIMP | レイヤーやマスクを使った本格的な編集が可能 |
| イラスト | Krita | ペンタブレットに対応したお絵描きソフト |
| ベクター画像 | Inkscape | ロゴや図版の作成に向く |
| 動画の再生 | VLC | ほとんどの形式をそのまま再生できる |
| 動画の編集 | Kdenlive | タイムラインで編集できる動画編集ソフト |
| 録画と配信 | OBS Studio | 画面録画やライブ配信に |
| 音声の編集 | Audacity | 録音やノイズ除去、カット編集 |
| 3DCG | Blender | モデリングからアニメーションまで |
ソフトの入れ方
Linuxでは、ソフトウェアをWebサイトから探してダウンロードするよりも、ディストリビューションが用意する仕組みから導入するのが基本です。
- ソフトウェアセンター:UbuntuやFedoraには、アプリストアのような画面からソフトを検索して導入できるアプリがあります。
- パッケージマネージャー:ターミナルからコマンドで導入します。Ubuntuなら
sudo apt install gimpのように入力します。 - Flatpak(Flathub)やSnap:ディストリビューションの違いを超えて、新しいバージョンのアプリを配布する仕組みです。
オープンソースとフリーソフトの違い
ここで紹介したソフトの多くは、無料で使えるだけでなく、ソースコードが公開されたオープンソースソフトウェアです。オープンソースのソフトは、決められたライセンスのもとで、誰でも中身を調べたり、改良したり、再配布したりできます。世界中の開発者や利用者が改良に参加しているため、長く開発が続いているものが多いのも特徴です。
一方で、「無料で使えるけれどソースコードは公開されていない」ソフトもあります。どちらが良い悪いというわけではありませんが、仕事で使う場合などは、ライセンスの条件を一度確認しておくと安心です。
困ったときの調べ方
使い方がわからないときは、各ソフトの公式サイトにあるドキュメントやヘルプを確認しましょう。利用者の多いソフトほど、日本語の解説記事や質問への回答もたくさん見つかります。エラーメッセージが表示された場合は、その文章をそのまま検索すると、同じ問題の解決策にたどり着けることがよくあります。
ファイルのやり取りで気をつけたいこと
LibreOfficeはMicrosoft Officeの形式を読み書きできますが、複雑なレイアウトやマクロを使った文書では、表示がずれることがあります。仕事で他の人とファイルをやり取りする場合は、PDFに変換して送る、フォントをそろえるといった工夫をすると安心です。
自分に合った組み合わせを
無料のソフトは、試してみて合わなければ別のものに変えられるのが良いところです。まずはよく使う作業から一つずつ置き換えてみましょう。Linuxの基本的な使い方はLinuxの基本コマンド、メリットと注意点はLinux OSのメリットとデメリットでも紹介しています。


